東洋医学から不眠症を診ると、次のタイプに属する場合が多いです。

肝鬱血虚タイプ・・・強いストレスによりイライラ、興奮が落ち着かない。交感神経が優位なままの状態。頚や肩の凝りが強く、胸に圧迫感を感じる。眠くならない。

痰熱タイプ・・・甘いものや脂を取り過ぎるなどの偏食がある。身体が重くだるい。腹部膨満感。げっぷが多い。眠りが浅い。

心脾両虚タイプ・・・食欲がない。疲れやすい。無気力。考えすぎてしまう。不安感が強い。動悸。

心腎不交タイプ・・・ぼんやりしてしまう。冷えのぼせ。手足の裏だけ熱い。寝汗。耳鳴り。腰のだるさ。短時間で目が覚めてしまう。

 

鍼灸ではそれぞれのタイプや、個々の環境原因に合った経絡とツボを組み合わせて、治療を行います。

鍼灸治療は副交感神経を優位にさせる働きがありますので、交感神経優位状態が続くことで引き起こされている不眠には効果的といえるでしょう。

施術を受けられた方の多くが、置鍼中(鍼を刺したまま暫く置いておく状態)にイビキをかく程に眠られます。副交感神経優位になりリラックスできたからでしょう。

急激に眠りに入る為か(まさに「落ちる」感覚?)、ご本人は眠ったことに気付かず「よく眠ってはりましたね~」といっても、「寝てません!眠れないんですから!」と言われます。

そして「鍼治療してもらうと、後がスッキリするんです。鍼ってすごいですね!」と。。

昼寝は長すぎては逆効果、10~15分ほどで良いと言われます。

当院の全身鍼灸では、少なくとも20分は置鍼しますので、その間、爆睡できれば確実に身体も頭もスッキリするはずです。

また、鍼やお灸のツボ刺激により血流が改善し、筋緊張や冷えも改善されていくので相乗効果が期待できるでしょう。

ただ残念ながら、長期に渡って睡眠薬を服用されている方は、鍼灸による改善に時間がかかるのも実際です。

 

最後に、病院と違って施術中にお話できることも良い結果が出る大きな理由の一つ。

不眠に悩まれるのは、、真面目、几帳面、責任感を強く感じる、その反面ストレスを溜め込みやすく、自分の中に溜め込んでしまうタイプが多いように思います。

鍼灸院という、自分のストレスとは関係のない環境、こうあらねばならない自分を求められない環境で、心を開放し、心身共に「ゆだねる」安心感を知ることが一番の治療法なのかもしれません。

*南野でした*

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